銀行系のカードローンに申し込む場合に、その銀行の残高が少ないことを理由に申し込みをためらう人もいるようです。
「私は預金残高が少ないから審査に通らないかも?」
意外とこのような悩みは多いようで、私のサイトにも「預金残高がローンの審査に影響するか」と検索してくる人もいます。
ですが、そもそも銀行は、預金残高を審査対象にしているのでしょうか?
そして、消費者金融やクレジットカード会社は、銀行の預金残高を調べることはできるのでしょうか?
銀行は預金残高を審査対象にするのか?
銀行のカードローンを申し込んだ場合は、調べようと思えば申込者の「預金残高」を調べることはできるでしょう。
しかし銀行のカードローンの審査では、申込者の預金残高は審査対象ではありません。
銀行の審査では、まず個人信用情報機関の全銀協の信用情報を見て、ブラックリストに載っている人ではないかをチェックします。
自分の銀行で社内ブラックになっていないかもチェックするでしょう。
基本的にブラックではないことが分かれば、申込者の属性を点数化(スコアリング)してその点数が一定以上であれば仮審査通過となります。
それから、申込者の勤務先などに在籍確認の連絡をして、問題なければ審査完了。めでたく審査通過が決定します。
このカードローンの審査の流れの中に、申込者の預金残高チェックはありません。
預金残高が審査対象にならない理由
その理由として、カードローンは基本的に「無担保」です。
その預金が担保になるのであれば、当然審査対象になるでしょう。
しかし、いくら預金残高があったとしても、担保にならない以上は見せかけだけのお金でしかありません。
例えば預金残高が1千万円あったとしても、その申込者が返済不能になった時点でゼロになっているかもしれません。
銀行側からすれば、それでは何の意味もありません。
もしかしたら銀行によっては参考にすることはあるかもしれませんが、それよりもその申込者に安定収入があり、安定した生活基盤があるかのほうが大事なのです。
それは銀行だけではなく、消費者金融やクレジットカード会社も同じです。
クレジットカードは銀行の預金残高を調べる?
消費者金融やクレジットカード会社は銀行の預金残高は分かるのでしょうか?
まずは個人信用情報機関ですが、当然ながらクレジットカード会社は銀行の預金額は分かりません。
あくまでも金融事故情報が載っているだけです。
どこからいくら借りていて、いつ申し込まれたかくらいしか分かりません。
「滞納しているか」「債務整理をしたか」といった情報はありますが、個人の預金残高はどこを見ても分かりません。
これはCRINを見たとしても分かりません。
あくまでも銀行、クレジットカード会社、消費者金融がそれぞれ金融事故情報を共有しているだけですので、CRINには金融事故情報が載っているだけです。
銀行系のクレジットカードならどうか?
銀行の関連会社としてクレジットカード会社があるケースであれば、その銀行の預金残高は分かりそうに感じますよね。
しかし、いくら関連会社といえども別会社です。
別会社に個人情報を流すようなことがあれば問題になります。
銀行系の消費者金融も同じことが言えます。
いくら消費者金融に銀行が多額の出資をしているからといっても、銀行が個人の預金残高などの個人情報を消費者金融などに流すことはありません。
逆に、銀行口座にいくら多額のお金を入れていたとしても審査が有利になることはありません。
そもそも預金残高がいくらあるのかは分かりませんから。
預金額が一定以上になれば、「プラチナカードにグレードアップしませんか?」といった営業の連絡があるかもしれませんが、そういったケースでもクレジットカード会社に預金額を伝えることはないでしょう。
まとめ
基本的に、預金残高は銀行のカードローンの審査には影響ありません。
それよりも申込者が安定しているかどうかのほうが重要です。
なので、預金残高が少ないことが原因で審査に落ちることはありません。
預金残高は関係なく、個人の属性とブラックリストに載っていないかどうかが審査されますので安心してください。